合成洗剤NGなキャンプ場対策として「MIYOSHI 食器洗いせっけん」を入手しました。
「あさまの森オートキャンプ場」では合成洗剤NGで・・・「重曹」が洗剤として洗い場に常備されていましたが・・・正直「重曹」では十分な洗浄力を得られず・・・次のキャンプにて多くの食器、調理器具を洗い直す事に(><)
色々と調べ・・・考えたのですが・・・どこまでが「この手のキャンプ場で許されるのか」が非常に難しい。
天然由来の洗剤というと・・・一番最初に「ヤシの実洗剤」を思いつく方も多いと思いますが。
ホームページの成分を見ると「界面活性剤(16%、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、脂肪酸アルカノールアミド)」となってます。
これを調べてみると・・・アルキルエーテル硫酸エステルナトリウムや脂肪酸アルカノールアミドを含む洗剤は「合成洗剤」に分類されてしまうとのこと。理由は・・・結局、素材は100%天然でも・・・加工にて化学合成して「自然界に存在しない物質」になってしまってるとか。(すいません。かなり要約してます。)
詳しくはコチラをご覧ください・・・
オーガニック洗剤、エコ洗剤、天然成分100%洗剤...は安全な洗剤なの?
まあ、上記ページの話しは・・・法で決まってるものとかでないので異論他論あると思いますが。私は個人的に納得でした。
で・・・なんか・・・そんな条件に合う物ないかな。って探すと。
こんな洗剤を見つけました。
成分が「純せっけん」のみ。
「あさまの森オートキャンプ場」でも「石鹸洗剤使用可」となっていますので、成分が「純せっけん」のみなので・・・この洗剤は適合と思います。
素材が「なたね油、パーム油」・・・うん!?これでは・・・ヤシの実油から作られた「ヤシの実洗剤」と何がちがうん?
残念ながら・・・「ヤシの実洗剤」は製法が調べ切れませんでしたが・・・アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、脂肪酸アルカノールアミドは、原材料に対して「なんらかの化学処理(ごめんなさい。かなり難しい内容みたいで省略させてください。)をして生成してる感じです。
で・・・この生成方法を調べててビックリしたのが・・・一般的な「合成洗剤」と言われる物の主成分も「アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、脂肪酸アルカノールアミド」だったんです!
あっ・・・そういう事か。
「あさまの森オートキャンプ場」で「天然由来洗剤」でなく・・・「石鹸洗剤」ってなってるのはこの為なんですね。原材料が天然由来だろうと、石油だろうと・・・原材料加工・化学処理の結果・・・同じ主成分になっちゃうんですね。
で、これも調べてる途中で出会ったページですが、
生分解性100% の意味をきちんと考えてみる
ここに面白い事があります。
決して「ヤシの実洗剤」をディスル訳ではないですよ・・・見つけた範囲での資料からの推察と先に強く言っておきますが。
ヤシの実洗剤のホームページでは<「ヤシノミ洗剤」は、OECD(経済協力開発機構)のガイドラインに準じた生分解試験を採用しています。この方法では、28日間以内に生分解度が60%以上となった物質は生分解しやすい物質と定義されています。>となっております。
28日以内なので・・・1日でも・・・28日でも満たすのですが・・・
「
生分解性100% の意味をきちんと考えてみる」にて検証されている「一般的な合成洗剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルナトリウムを含む)」ではBOD法(※OECDと同内容)で60%!?
あれれ!?「ヤシの実洗剤」と「一般的な合成洗剤」で生物分解に関しては・・・どうなん?って・・・ことに行きついちゃいました。
結局・・・原材料が天然でも・・・アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、脂肪酸アルカノールアミド等に変化させられちゃったことで・・・結果は合成洗剤と同じ環境負荷!?なんて。。。検証を考えて当初は考えてもいなかったことに(><)
では、「石鹸」はOKなんでしょうか。
これも「
生分解性100% の意味をきちんと考えてみる」に答えが・・・「4週間で88.1%」という結果が掲載されております。
この記事を掲載した会社の製品でのテスト結果とのことですが・・・「純せっけん」といわれるものは・・・それなりに決まった基準があるので・・・他社製でも大きな差はないと思われます。
って・・・事で・・・「あさまの森オートキャンプ場」が「石鹸洗剤」って指定していた理由もわかりました。
今回購入した製品も、
成分は「純石けん分」のみとなってるので合格ですね^^
※脂肪酸カリウム=”純石けん”の成分なので・・・詳しくは
コチラ「せっけんBOOK目次」の「5、石けんを正しく見分ける方法。」をご参照ください。
うーん。ちょっとしたことが気になって調べ始めたのですが・・・なんか・・・洗剤・・・かなり面倒な世界でした。
結局・・・どんなに天然素材を謳っていても・・・製法(化学合成)にて「≒合成洗剤」になっちゃうんですね。
これが・・・フロッシュも天然素材由来・・・ってなってるのに・・・合成洗剤って訳ですね。
なので・・・私個人の意見ですが・・・汚水処理設備(下水)が十分でないキャンプ場では・・・「純せっけん洗剤」を使う事にしました。まあ、汚水処理設備に問題ない場所では・・・合成洗剤を使いますが(汗。やっぱし洗浄力がね(><)
天然素材由来・・・天然素材を原材料・・・うーん。ここに化学の力が加わると・・・なんか、面倒な世界ですね。
で、「あさまの森オートキャンプ場」で「石鹸洗剤」を指定されていた理由も納得。これからどうしよう。も、決まったのですが。
最後の疑問!「なんで”純せっけん”は環境負荷が小さいの(生物分解度が高い)?」
・・・調べて・・・自己完結的には・・・なんとなく理解できましたが。説明するの難しいなぁ。
超要約すると・・・いやや。難しい。ここから先は・・・詳し方のフォローを待つことにします(爆
今回買った洗剤は「ヨドバシ.com」にて214円(送料込み)でした。
ミヨシ石鹸 無添加 食器洗いせっけん [370ml]